アデノウィルス感染症はちょっとやっかい。夏のインフルエンザとも言われます
アデノウィルスの感染症って聞いた事があるような無いような、と思う人は多いのではないでしょうか。でも、インフルエンザなら知っているでしょう。冬風邪の代表ですねぇ。実はアデノウィルス感染症はインフルエンザの次に人間に関わりの深く、風邪に近い症状をもたらすものなのです。大体にして憶えにくいアデノウィルスという名前ですが、「アデノ」というのは扁桃腺やリンパ節を意味しているそうです。アデノウィルス感染症は、扁桃腺やリンパ節に潜んだアデノウィルスが引き起こすものです。また、アデノウィルス感染症は夏冬に関係なく活動するので、夏のインフルエンザなどと俗称される事もあるようです。二本鎖のDNAを持つアデノウィルス、人に感染するものとしては49種類が確認されていて、大まかにどれがどのような症状を引き起こすかまで判明しています。アデノウィルス感染症では経度の風邪に似た症状から、重度の肺炎、結膜炎などを引き起こすものまで様々です。
アデノウィルスの伝播経路ですが、大きく3つあるようです。直接接触は勿論ですが、咳やクシャミによる飛沫感染、または便に含まれるケース。アデノウィルス自体は常温で数週間程度の活動期間を保持し、アデノウィルス感染症を引き起こすパワーを温存しています。飛沫感染などでアデノウィルスが体内に侵入し、扁桃腺などに潜伏、約一週間程度の潜伏期間を経て増殖を始めアデノウィルス感染症を引き起こすというパターンが一般的でしょうか。問題は、アデノウィルスがクロロホルムや消毒用エタノールでは破壊されない事、また抗生剤なども効果が期待できないケースが多いという事です。アデノウィルス感染症が夏風邪の代表として知られ、「夏風邪はかかったら長い」と言われるのはアデノウィルスの「しぶとい性質」に理由があるんですね。多くの場合、アデノウィルス感染症は対症療法が唯一の処置で、時間の経過とともに体内のウィルス死滅を待つという形になります。
アデノウィルス感染症の最も多い経路は咳やクシャミの飛沫感染でしょう。ですから症状が疑われたらマスクをするなどして、周囲の人に感染させない配慮が必要となります。特に家族に乳幼児などが居る場合は十分な注意が必要でしょう。アデノウィルス感染症は時間が経過すれば自然に治るのが本当としても、中には重症を引き起こす例もあるのです。本来の予防であるウガイや手洗い、消毒など、効果があまり期待できない中では、周囲への感染を予防するという考え方は持っておきたいですね。また別名をプール熱と言われるように、プールなどでもアデノウィルス感染症にかかる事も多くあります。こちらも予防対策がなかなか難しいので、やはり感染後の周囲への拡大予防が大事になってきます。アデノウィルス感染症は症状も軽い風邪から胃腸系の障害や結膜炎、中には重度の肺炎まで含まれますが、救いは殆どの場合は数日から一週間でアデノウィルスの活動が弱まり快方するという事です。じっくりと療養に専念するというのが一番の治療と言われる要因ですね。